一般社団法人『NIPPON 紙おむつリサイクル推進協会』の招待会員にお迎えいただきありがとうございます。 設立以来、積極的に様々な方面への働きかけを進めておられることに、心より感謝いたします。 私たちの暮らしに欠かせない存在である紙おむつは一方で大量に発生するゴミの問題を抱えています。消費者としてできることに一つずつ取組みながら、課題解決を図っていきたいと思っています。時間はかかりますが、全国の加盟団体でも様々な機会をとらえて情報を共有してまいります。動きだしている地域からの発信も大切です。これからも力をあわせて頑張っていきましょう。 貴推進協会のますますの御発展をお祈りしています。 |
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全国地域婦人団体連絡協議会 会長 岩田 繁子 |
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紙おむつのリサイクルについて考えた方が良い!と初めて考えてから10年の時が過ぎました。その当時、3人のわが子の子育てに紙おむつには非常に世話になっているところでした。また、仕事上、廃棄物の適正処理について様々な調査研究をしていましたが、使用済紙おむつをリサイクルするといった発想は、まったくありませんでした。 考え方が変わったきっかけは、平成19年から2年間、埼玉県で実施した「埼玉県事業系ごみ削減対策事業」でした。ごみ削減=リサイクルの推進であることから、排出事業者が分別しているにもかかわらず、混合収集されるごみに着目して調査を実施しました。使用済紙おむつは、分別されているにもかかわらず調査対象から外しました。理由は、リサイクル先がないためです。パッカー車を開けるたびに“ドサドサ”と重い音をたて落ちるたくさんの袋を見ながらどうにかならないものか!と考えたことを思い出します。現在も、県内の状況は全く変わっていません。車窓から街を見ていると、むしろ排出事業所は増えているように感じます。 使用済紙おむつのリサイクルを進展するには、紙おむつは技術的かつ経済的にリサイクルできるという、啓発及びリサイクルシステムの構築が必要です。そのためには、貴推進協会の役割が非常に重要になると考えています。今後、益々の発展を期待しています。 |
![]() 埼玉県環境科学国際センター 資源循環・廃棄物担当 主任研究員 川嵜 幹生 |
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日置市は、2012年度から生ごみリサイクル事業をはじめとした、多種多様で持続可能な脱炭素社会に向けての取組を行っており、加えて令和3年9月30日には、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現(ゼロカーボンシティ)を目指すことを宣言しました。 廃棄物の焼却などにより、発生するCO2を抑制するには、紙おむつのリサイクルも積極的に取組む必要があると考えており、行政として、資源化の方向性を考え将来的に有効活用できるよう、会員の皆様と協働しながら地球環境に優しい「ゼロカーボンシティひおき」を目指してまいります。 |
![]() 日置市 市長 永山 由高 |
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高齢者介護が中心の当法人の入所ベッドは1,000を超える。脱おむつの排泄ケアにカを入れつつも、毎日の使用済み紙おむつを「廃棄物」として処理していることに心を痛めている。 尊厳あるケアを標榜するからには、廃棄物としてではなく、再生可能なものにできないかという永年の強い思いをもっていた。技術的な課題や環境関連法などとの兼ね合いで一筋縄ではいかないとも仄聞している。全ての関係者が同じベクトルでなければ進展はないだろう。 発足した「一般社団法人NIPPON 紙おむつリサイクル推進協会」が中心となって「使用済み紙おむつの再生」という夢の実現を期待している。 |
![]() 社会福祉法人 渓仁会 理事長 谷内 好 |
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この度は、一般社団法人『NIPPON 紙おむつリサイクル推進協会』の設立、誠におめでとうございます。 私が紙おむつリサイクルのことを知ったのは、テレビ番組でした。使用済み紙おむつを熱源に換えられるというところに惹かれました。 紙おむつの燃料化リサイクルは、300kgの紙おむつから約100kgのペレット燃料ができます。それを介護施設のお風呂などに活用すれば燃料代とごみを削減できると期待しています。 資源循環が完全にできるのが実にすばらしい、もし当施設の利用者がこのシステムのことを知ったらきっと喜ぶでしょう。 私は誰もやらないことに挑戦してきました。長い冬、外で遊ぶ時間の少ない新潟の子どもに体力をつけさせたくて造った保育所の温水プールは社会福祉法人初のことでした。前例がないからやらないのはやる気がないからです。紙おむつのリサイクルは誰かがやらなければならないと考えています。 一般社団法人『NIPPON 紙おむつリサイクル推進協会』のご発展に協力させて頂き、紙おむつリサイクルの実現に向けて共に歩んでいきたいと思います。 |
![]() 社会福祉法人 勇樹会 理事長 中野 勇 |
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父が初めて紙おむつを使った時「ぬくいなあ。気持ちええわ。」が第一声でした。両ひざ人工関節、ペースメーカの手術を受け、トイレが近いせいで、ベッドのすぐ横に、尿瓶と簡易便器を準備しての介護がパンツタイプの紙おむつで楽になりました。 もともと元気な父は、テレビで廃棄物処理の放送があるたびに「今,どこどこで放送してる。早う、見い。」と言って大阪から電話をかけてきました。私は四国で「そんなん言うても、もう終わってるやん。」の繰り返しです。 バクテリアで発酵乾燥するトンネルコンポスト方式もヨーロッパの廃棄物処理場の見学や、こんな会話から生まれました。これからもよろしくお願いします。 |
![]() 株式会社エコマスター 代表取締役 海田 周治 |
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この度は、(一社)NIPPON紙おむつリサイクル推進協会にお招きいただき誠にありがとうございます。㈱エコマスターならびに㈱パブリックの代表取締役を拝命しております。 近年家庭ごみに含まれる使用済み紙おむつの割合が急激に増加しています。私どものトンネルコンポスト方式は比較的容易に安価で安定的に固形燃料(RPF)にリサイクルができております。この方式を通じて紙おむつリサイクルの推進に尽力し、貴協会の繁栄に微力ながらお力添えして参りたいと思っております。皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。 |
![]() 株式会社エコマスター 代表取締役 三野 輝男 |
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全国的な高齢化社会の進展に伴い、使用済紙おむつの排出が今後も増加することが予想され、焼却ごみの約5%を占めるともいわれております。また、本町においては、岩手医科大学附属病院の令和元年9月移転開院により医療体制が充実した反面、さらなる紙おむつの増加が見込まれます。 私は「ごみは分別(ぶんべつ)人は分別(ふんべつ)」をモットーに、ごみの減量化・資源化が人の心の豊かさを育むものとして、日頃から町政運営はもとより人材育成にも取り組んでおります。 紙おむつの再資源化に向けて一般社団法人NIPPON紙おむつリサイクル推進協会と連携を図りながら、地球温暖化の抑制をはじめ、持続可能な社会の構築(SDGs)に努めてまいります。 |
![]() 矢巾町 町長 高橋 昌造 |
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地球の悲鳴が聞こえませんか? 平成8年、当時私は74歳でした。全国に2,970の自治体があり、そのすべてに、「生ごみなど未利用有機物の資源化と有効活用の推進を求める要望書」を一つひとつ押印し送付しました。しかし、残念ながら返事は「ゼロ」でした。そこから私の全国行脚が始まりました。気づけば、訪問した自治体は1,000か所、学校は380校を回り、酵素を使った藤本式生ごみ処理器「くうたくん」を使って、家庭生ごみの削減と意識改革を訴えてきました。多くの方が、共感し協力してくれる一方で、生活様式が変化した日本では、ゴミは増え続け、その対応は焼却すればいいのだと、安易な方法で片付けられてきました。地球上で命をいただいているものの中で、環境を破壊するのは、私たち人間だけです。私たちの意識が変わらない限り、この環境問題は解決することはありません。その結果が、毎年のように起こる災害やコロナウイルスだと思います。 高齢化に伴うおむつの排出量も、大きな問題であると聞き、過去にも協力したことがあります。状況は生ごみ問題と同じであると思っています。NIPPON紙おむつリサイクル推進協会がこの問題に取り組むべく、多くの会員の皆様がご尽力されていることを聞き、何かお手伝いできることがあれば協力したいと思っております。私には、有機物分解や悪臭対策で使用されている特殊酵素液「銀の雫」があります。待ったなし、環境問題に終止符を打つ意気込みで現在も仕事をしております。その決意をもって、皆様へのあいさつとさせていただきます。 未来の子どもたちのために、ともに、頑張りましょう。 |
![]() 環境カウンセラー 藤本 倫子 |
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社会の成熟とともに、乳幼児ケアや高齢者のヘルスケアがますます重要となるのは言うまでもなく、それを支える紙おむつの役割も重みを増しつつあります。 産業としても2030年には世界で10兆円規模に成長する一方、利用後の対応を受け入れざるを得ない自治体等の負担も重くなっている状況は、社会全体の知恵と行動で変えていかなければならないでしょう。 プラスチックのリサイクル、木材などの自然資本の適切な活用、地域循環共生圏の発展、ヘルステック、ベビーテック、エイジテックの創出など、一日も早く対応しなければならない課題や未来を拓く課題が、紙おむつには凝縮されていると言っても過言ではないと思っています。 当推進協会の活動から始まる取り組みが国内のみならず世界にも発信され、最先端のロールモデルとなることを期待しています。 |
![]() 名古屋大学 大学院 工学研究科 化学システム工学専攻 准教授 小林 敬幸 |